マッパーという妄想

世界樹の迷宮』のパーティは5人の編成のようで
その理由はというと、インタビューなんかでみる限りだと
Wiz的なパーティを考えたとき、
6人いるとなんでもできる完結したパーティになって詰まらないからだそうだけど
それを読んでいて、こんな妄想が浮かんできた。


言うまでもなく、『世界樹の迷宮』はマッピングを楽しむことが主題の一つにあるゲームだ。
RPG(この場合はいわゆるTRPG)において
マッピングを主に担当するクラスというとそれはマッパーである。
一般にメジャーなマッパーっていうと、
フォーチュンクエストに出てくるパステルとか、そういうの。
パーティの主力ではないけれど、
これがきちんとしてないと後々大変になる結構重要なクラスだ。


世界樹の迷宮』にはプレイヤーキャラクターとしてマッパーなるクラスはない
それはもちろん、このゲームの醍醐味であるマッピングを担当するのは
プレイヤー本人に他ならないからであり
このゲームでマッパーとはプレイヤーに自動的に割り振られた役目であるからだ。


そりゃ、Wizだって何だってオートマッピングのない3DダンジョンCRPG
自分でシコシコマッピングをやることになるからプレイヤーは常に=マッパーなんだけど
それは『世界樹の迷宮』のようにクローズアップされることじゃなくて、
クリアのために必要な作業だからやってることだ。


話はちょっとそれるけれど、公式にある新納コラム2において
新納一哉はゲームを使って色々想像して遊んでくれというような事を言っている
これはRPGの楽しみ方の醍醐味そのもので、とっても楽しいことだ
自分もWizをプレイする時は、
自分の中で勝手にメンバーに性格をつけたりして遊んでいる。


さて、Wizでは結構自分の中でこいつが主役みたいなキャラを一人決めて
そいつに自己投影して楽しむようなことが多いんだけど
今回の『世界樹の迷宮』では、ちょっと変えてみようかな、なんて思う。


どういう事かというと、
このゲームでプレイヤーにマッパーという役割が前面に現れているのなら、
自分は常に単なるマッパーとしてパーティに+αな存在だって
妄想してプレイするのは楽しいんじゃないかって思ったということ。


ここで、ようやく話が冒頭に繋がるわけだけど
世界樹のパーティはゲームの中では5人で完結したパーティには一人足りていない
これは、そこにマッパーという自分を+αとして加えて
それで6人のパーティとして完成するように、一人欠けている
なんて考えることもできるんじゃないかと思ったりしたわけなんだ。


もちろん、単なるマッパーだと戦闘に加勢できるわけでもないから
戦闘では結局5人というちょっと欠けたメンバーで戦うことになる
でも、戦闘中手隙のマッパーはパーティリーダーとして
パーティに的確な指示をだして勝利へと導いたりできる。
なんて考えるとプレイヤーが戦闘でコマンドを入力していく作業も
妄想が膨らんで楽しい事になるんじゃないかな。


戦力としてはどこか欠けた5人のパーティ
そのパーティを導くのはマッパー兼リーダーである自分であり
世界樹の迷宮』というゲームではマッパーは
パーティの力を大いに引き出せる欠く事のできない最初のメンバー
つまり主人公であるプレイヤーなんだ。


そんなわけで自分は今回の『世界樹の迷宮』には
敢えてパーティメンバーには自分を投影するようなキャラをおかず
マッパーとしてパーティに参加する
なんて妄想でプレイしようかな、と思っています。